【完全解説】転職回数が多い人でも内定獲得「職務経歴書〜面接のポイント」

転職が多い人でも受かる面接突破術 転職
転職が多い人でも受かる面接突破術

「転職回数が多いと面接に受からないんじゃないか?」と心配になる人も多いのではないでしょうか。本記事では、20代で転職を5回経験し、目標だった海外駐在を達成した筆者が、応募書類の書き方から会社選び・面接の受け方までのポイントを徹底解説していきます。転職回数が多いことに引け目を感じるのではなく、逆に強みにしてしまいましょう。

転職回数の多い人が転職活動をする上で、はじめに身に着けないといけないのは転職回数の多さに引け目を感じない自信です。自信がないと本当に面接受かりません。転職回数が多くて不安な方は、【20代で5回】転職回数が多くても問題ない7つの理由[転職成功の思考]もご参照ください。

[転職多い人]会社選びのポイント

まずは、転職回数の多い人が狙うべき会社について解説していきます。

[大原則]たくさんエントリーする

選択肢を狭めないようにする。

大手転職サービスによると、転職時の書類通過率は平均30%程度と言われています。転職回数が多い人に関しては、さらに通過率が低くなると予想されます。私の5回目の転職時は10%を切っていた気がします。そう考えると、まずは自分の会社選びの軸を中心に、ある程度ストライクゾーンを広めにエントリーをしていくべきです。

絞って応募をして、やっと1社との面接にこぎつけた場合、他に選択肢がないので心の余裕がないまま面接に挑むことになります。そうすると内定を得る上でもっとも重要な自信を持ちづらいです。内定を獲得するためにもたくさんエントリーをするのが重要です。

過去にキツかったことを避ける

過去から学ぶ。

転職回数が多いということは、逆に言えば様々な経験を積んでいるとも言えます。過去の職場で感じたキツかったことが解消される転職先を選ぶようにしましょう。

理由は2つあります。1つ目は、過去にキツかったことはこれからもキツいからです。細かい作業が苦手な人は職場が変わってもやっぱり苦手ですし、深夜勤務が無理な人は次でも無理です。

次の職場で苦しい思いをしないように、ネガティブな理由で退職を繰り返さないようにするためにキツかったことは意識して避けるべきです。過去から学ぶことでより良い仕事を見つけられます。

もう1点は、面接で答えに困ることです。面接を受けている会社に、過去の転職理由と同じ要素がある場合、その退職理由を正直に答えられなくなります。過去に「残業が多いから」転職した場合、また残業が多い会社の面接を受けたら嘘をつくしかありません。正直に言えば落とされる可能性が高いからです。また、嘘をついて入社しても結果的に不幸になります。

参考までに筆者が過去の経験の中でキツかったことを挙げておきます。キツさは本当に人それぞれなので、過去を振り返ってよく考えてみてください。

  • 夜寝れない仕事(残業や夜勤)は無理
  • 大企業での出世争い(意義を感じられない)
  • 数時間単位でアウトプットを求められる環境
  • 理念研修が多すぎる会社
  • フルリモートでのマイクロマネジメント
  • ミスが許されない細かな作業
  • 地方で新規事業が受け入れられるまでの地道な活動

逆に自分の得意も少しずつ見えてきていることもあるかもしれません。キツいことを避けつつ、なるべく得意を活かしていけば自分も会社もハッピーです。

創業社長系・ベンチャー系はマッチする可能性高め

複数回の転職を行った私の肌感覚ですが、創業社長系の会社とは感覚が合う気がします。考えてみると、社長自身がそういう経験あるからかもしれません。事業をゼロから立ち上げる場合、試行錯誤をしていろいろなことを試すタイミングがあります。なので、様々な業界・会社で挑戦した経験を前向きにとらえてくれる人も多いのではないでしょうか。

ご自身のタイプにもよりますが、最初から選択肢を狭めず創業社長・ベンチャー系企業もぜひ検討してみてください。

日系大企業は難しめ

日系大手(東証一部上場クラス)は難しいケースが多いです。筆者が面接を受けてきた中で考察した理由は、2点です。

1点目は、大手企業は組織で採用活動をするので、ある程度万人受けする経歴が必要になります。1次面接から最終面接まで様々な立場の社員と面接すると転職歴が気になる人が含めれている可能性が高まります。また、人事部も社員の定着率などの面から評価されるため転職歴の多い人の採用には慎重になります。

2点目は、上場していると募集をかけた際に候補者が多く集まる傾向にあるので、特筆した理由がない限り転職歴の多い人を採用する必要がないからという理由もあると思います。

とはいえ、大企業の中にも転職回数を気にしない会社もありますし、ポジションによっては積極的に経験豊富な人材を求めているところもあります。気になったところがあれば、ドンドン応募していきましょう。

なかなか書類が通過しないことが予想されますのでメンタルが落ち込まないように気をつけてください。落ち込んでいると他の選考も本当に通りませんので、「ま、そんなもんだな!」と次へ次へと切りかえてください。

[転職多い人]職務経歴書の書き方

次に職務経歴書のポイントを解説していきます。職務経歴書は採用側がはじめて候補者と接点を持つポイントであり、ここで印象が決まります。面接での会話の基礎にもなるので、非常に重要です。記事を読んで推敲してください。

ポイント1: 整理して書く

転職回数が多くなるとどうしても記入する内容が多くなり、一貫性のない印象を与えてしまいます。そもそも、採用担当者は何十人もの候補者の書類に目を通す必要があるため、正直なところ長い職務経歴書を読むのはめんどくさいと感じています。

そこで、伝えるべきポイント(結論)をはじめに持ってくる内容ごとにカテゴライズする、などの整理をすることで読みやすくする工夫をしましょう。

【職務経歴書を整理する】

  • 経験した職種を最初にまとめる⇨職種ごとに職歴を記入していく。
  • 過去の職歴から得たスキル・能力を最初に記入する⇨スキルごとに職歴を記入する。

ポイント2: 退職理由を添える

転職回数が多い人は必ず選考のどこかで過去の転職理由を聞かれます。どうせ聞かれるなら、職務経歴書の各欄に一行ずつ書いておいてもいいと思います。相手が聞きたいポイントに先回りして答えることは重要ですし、面接で必要以上に退職理由に触れられなくなります。

⚠中には隅々まで職務経歴書を読まずに面接をする採用担当者もいますので、同じことを聞かれても素直に答えるようにしてください。

ポイント3: 企業・職種に合わせてボリューム調整

職務経歴書は受ける会社・職種ごとに何パターンか作っておくといいです。

例えば、営業のポジションに応募する場合、営業に関する経験のボリュームを多めに書きましょう。また、アピールする能力・スキルも応募する会社が何を評価するか考えて記入するべきでしょう。

ポイント4: 実績重視

年齢にもよりますが、一つひとつの職場で具体的に何を成し遂げたのかが重要になります。そういっても、何もできてないよ。。という人もいるかもしれませんが、よく考えてみてください。意外と自分では当たり前に思っていることが重要だったりもします。

特に「売上目標で120%達成」「社内1位」「昨年比20%アップ」など、数字で示せる実績は評価されやすいです。チームで達成した目標についても、ご自身の役割を明確に説明できるようにすれば書くことができます。

[転職多い人]面接のポイント

特にWEB面接ほど、明るく堂々と話すことが大切です!

面接へ進んだ場合、転職回数に対する懸念は一応クリアしたということになります。企業はこれまでの経験やスキル、今後の可能性に期待を持って面接を設定していることを念頭においてください。

ポイント1: 相手の興味のあるポイントに絞って会話をコントロールする

相手(企業側)が興味を持つポイントを想像して準備することが大切です。例えば、募集職種が営業の場合、過去の経験のなかでも営業やアライアンス提案の経験を中心にエピソードの準備をしておきましょう。会社の所在地や業種、取引先など様々な要素を調べて自分の経歴とひっかかる部分を探しておくことが大切です。

面接時間は長くて1時間くらいなので、準備した話題で盛り上がれば、話したくない(触れられたくない)部分について話す時間を減らすことができます。

ポイント2: 逆質問を多く用意しておく

逆質問は武器です!

面接の最後には必ずと言っていいほど逆質問の時間があります。企業によっては半分くらい逆質問というところもありました。逆質問は相手への興味と事前リサーチをアピールするチャンスです。間違っても「質問はありません。」などと言うことはないようにしてください。

逆質問はこちら側から話題を決定できるので、会話のコントロールができます。過去の転職理由など、触れられると面倒くさいポイントを避けるためにも積極的に投げかけていきましょう。

私の場合、1面接につき最低10個は事前にノートに書いておきました。また、会社説明やポジションの説明を面接中に聞く場合もあると思います。その際にも、疑問点はノートにメモしておきます。

ポイント3: 退職理由を他人のせいにしない

特に短期離職の場合ですが、「上司が厳しかった」「ノルマが厳しすぎた」「成果を出していたのに評価されない」など他人のせいと捉えられる言い方はしないように気をつけましょう。実際がどうであれ、面接で言うのはやめておいた方がいいです。相手としても、実際どうだったかは分からないです。

「自分の力不足もあり…」という話であれば、前向きな人だと安心されます。初対面で愚痴っぽい話をされたら相手も気が滅入ってしまうと思いますので、なるべく自分ごとのスタンスで伝えることが大切です。

ポイント4: ネガティブな退職理由は笑うしかない(学んだことを伝える)

あちゃーって感じで笑っておきましょう。

どうしてもポジティブな退職理由を伝えられない場合、素直に退職理由を伝えましょう。残業が多くて離職した場合、実際に何時間残業したのか具体的に伝えます。このときにポイントとなるのが、暗くならないことです。辛かった話を暗い雰囲気で話すと愚痴っぽく聞こえてしまいます。初対面の人から愚痴を聞くのはキツイですし、採用しても愚痴っぽいのかな?と不安になってしまいます。

「月に〇〇時間の残業で、実力不足で正直ついていけなかったです!!」と笑顔でハキハキと話せば不思議と面接官も「ああ、そういうものか。」となります。残業が多い会社は落ちるかもしれませんが、むしろいいじゃないですか。

ポイント5: 堂々とする

自分自信の経験から、自信がないようにみえる人は本当に面接受からないと分かりました。採用する側からしても、過去の転職歴の多いことやスキル・能力不足で自信が持てない人にお金を払いたいとは思わないでしょう。面接で大事なのは、自信があるように堂々と振る舞うことです。

ところが、書類が通過しなかったり面接に落ち続けると自信がなくなってしまいます。ダメなら次!と切り替えるようにしてください。内定をいくつとっても結局行けるのは1社です。何社落ちようが1社納得のいくところに合格すればOKです。合わないところは合わないと割り切って不合格が続いても引きずらないでください。

[転職多い人]転職での注意点

ここまで、転職回数が多い人に向けて会社選びから面接のポイントまで解説していきました。最後に注意点を記載しておきます。

転職回数はごまかさない

転職回数をごまかすのは絶対にやめておきましょう。そもそも倫理的、法律的にNGで、転職に成功したとしても後々問題になってしまうこともあります。

また、面接で嘘をつくとどうしてもばれないようにと具体的な話ができなかったり、自信がなさそうに見えたりして、うまくいきません。

ルール上も、転職を成功させるためにも嘘をつくのはやめた方がいいです。

離職率の高い会社に注意

転職先を選ぶ際の注意点です。転職回数が多い人は転職回数を気にしない会社を選ぶといいですが、中には離職率が非常に高い会社があります。飛び込み営業の仕事やブラックと言われる会社では社員を入れ替わりで雇用している場合があります。これらの会社は転職回数を気にしない、というより気にしていられないわけです。

転職先を決める上でこのような会社を見抜くことは簡単ではありませんが、社名をTwitterでエゴサーチしたり、転職掲示板を利用したり、可能な限り情報収集に勤めましょう。やけに必死で「いつから来れるか?」「早く決めてくれないと内定出さない。」などと言ってくる場合も、注意が必要です。

可能な限り転職サイトは多めに登録しておく

転職回数が多い人はなるべく多くの転職エージェントに登録しておきましょう。理由は2つです。

1つ目の理由はエージェントによって対応が全然違うことです。企業と同じで転職回数が多い人を評価してサポートしてくれる人と、転職回数が多いと積極的に動かない人と2パターンのエージェントがいます。転職エージェントは転職を成立させてはじめて収益が発生するので、転職しやすそうな人から紹介していきます。転職回数が多い人の評価はエージェント個人個人で違うので、いろんなエージェントに登録して自分を評価してくれるエージェントと出会うことが大切です。熱心なエージェントの中には応募書類の添削をしてくれることや、転職理由の深堀り、キャリアの一貫性を見出してくれる人もいます。

2つ目の理由はシンプルで、幅広い求人を見れるからです。転職回数が多いと書類通過率も低くなりがちです。いろんな会社を知って積極的に応募することが大事なのでその意味でもたくさんのエージェントと接点を持つようにしましょう。

まとめ

以上、転職回数が多い人でも内定を獲得するコツをお伝えしてきました。転職回数が多いことは必ずしも悪いことではありません。転職回数が多いことでご自身の可能性を狭めないようにしてください。本記事が理想のキャリアに近づくお役にたてば幸いです。

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